喀痰吸引等研修

介護関連の職種に就くものにとって、非常にあいまいなのが「医療」との区別です。かつては要介護者に対して、ケガをしたから湿布を貼る、消毒するといった行為も医療行為とみなし、介護関連の資格を持っているだけでは行えないこともあったのです。

そんな中で、介護の現場において「医療の範囲」とされている、喉にたんや飴、お餅が詰まった場合の「たん吸引」について、平成24年より、介護関連職に就く方にも取得できる資格が誕生しました。それが、都道府県が管轄しているこちらの「喀痰(かくたん)吸引等研修」です。

この研修を修了することにより、介護関連職に就く方でも、たん吸引が可能となりました。 

喀痰吸引等研修

「喀痰吸引等研修」には、3種類の研修があります。

これらは対応できる範囲によって内容が異なりますので、以下にご説明します。

第1号研修

制度で認められたすべての範囲を網羅

基本研修

講義50時間、各行為のシミュレーション演習

実地研修

口腔内の喀痰吸引(10回)、鼻腔内の喀痰吸引(20回)、気管カニューレ内部の喀痰吸引(20回)、胃ろうまたは腸ろうにより経管栄養(20回)、経鼻経管栄養(20回)

※筆記試験あり

  • 受講資格:介護職員
  • 受講料:約200,000円~300,000円(スクールにより異なる)
  • 受講期間:約3か月

第2号研修

制度で認められたたん吸引のうち、一部を行う

基本研修

講義50時間、各行為のシミュレーション演習

実地研修

口腔内の喀痰吸引(10回)、鼻腔内の喀痰吸引(20回)、胃ろうまたは腸ろうにより経管栄養(20回)

※筆記試験あり

  • 受講資格:介護職員
  • 受講料:約100,000円~150,000円(スクールにより異なる)
  • 受講期間:約3か月

第3号研修

特定の要介護者を想定したうえでの実施に特化

基本研修

講義8時間、各行為のシミュレーション演習(1時間)

実地研修

口腔内の喀痰吸引(10回)、鼻腔内の喀痰吸引(20回)、気管カニューレ内部の喀痰吸引(20回)、胃ろうまたは腸ろうにより経管栄養(20回)、経鼻経管栄養(20回)

※筆記試験あり

※実地研修は、研修指導者が、必要と思われる知識および技術がしっかりと身についていると認めるまで実施を行う

  • 受講資格:介護職員
  • 受講料:約40,000円~60,000円(スクールにより異なる)
  • 受講期間:実地で一定の水準を超えていると認められるまで(個人差あり)

喀痰吸引等研修を受講するのにおすすめのスクール

喀痰吸引等研修を受けられる学校は様々ですが、その中でも特に各種割引制度が充実している「未来ケアカレッジ」や、ベテラン看護師が行使となり、きめ細かな指導を行える「三幸福祉カレッジ」などがおすすめです。