介護福祉士

介護福祉士の主な仕事は、高齢者や障がいを持つ方など、要介護者への日常生活のサポートで、大きく分けて次の3つがあります。

まず1つ目は「身体介護」と呼ばれるものです。具体的には要介護者へ食事を作る、排せつ、入浴、洗顔、歯磨きなど、さらにベッドから車いすへの移動や乗用車に乗せてあげるなどといったことも行っています。

2つ目は「生活介護」です。これは在宅介護の要介護者をサポートする場合、身の回りだけでなく生活全般の援助をすることになります。日用品の買い物から掃除・洗濯など要介護者が少しでもスムーズに生活できるよう努めます。食事の味付けや掃除の仕方などはそれぞれの家庭によってやり方が異なりますが、そうした「家庭のルール」に合わせて臨機応変な対応が必要です。

3つ目は「要介護者やご家族への相談・支援」です。介護福祉士は、要介護者のご家族に対しての介護に関する相談支援も行っています。慣れない介護に戸惑っているご家族の方は少なくありません。少しでも介護にかかる負担やストレスが少なくなるよう、資格を持つプロの視点から的確なアドバイスを行います。さらに、要介護者の方が地域の人々とスムーズにコミュニケーションが取れるよう、地域の団体やサークルなどの情報提供を行うことも介護福祉士の仕事の一つです。

介護福祉士は、「相手が何を求めているのか」「どんな風にしたら喜ぶか」など、要介護者の立場に立って行動することが求められるお仕事です。

介護福祉士になるまでの流れ・相場・キャリアアップについて

介護福祉士は国家資格ですので、国家試験に合格することで資格を取得することができます。介護福祉関連の仕事に就く人は「ホームヘルパー」「介助者」「介護士」など様々な呼び方がありますが、介護福祉士を名乗れるのは、国家試験に合格した人のみです。

介護福祉士の受験資格が得られる条件は、2017(平成29)年から「実務経験が3年以上あり、『実務者研修』を修了していること」となります。具体的には「従業期間1095日以上、従業日数が540日以上」です。実務者研修の期間は半年間です。この研修にあたって、既に「介護職員初任者研修」「ホームヘルパー研修」を受けている方であれば、研修期間が短くなることがあります。

介護福祉士になるための流れは「介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)」→「介護福祉士実務者研修(介護職員基礎研修)」→「介護福祉士」となります。

『初任者研修』は他の福祉関連研修や資格を取得していると「修了者」とみなされる場合もあります。

介護福祉士になるには、研修を受けるための費用が必要になります。講座を運営する企業や既に持っている資格によって値段は大きく異なります。介護福祉関連の資格を何も持っていないという場合、初任者研修の場合は大体5万円~15万円、実務者研修は10万円~20万円前後の講座が多くあります。

 また、介護福祉士を取得した先のキャリアパスとして「認定介護福祉士(仮)」があります。こちらは2016(平成28)年現在、体制構築中です。近いうちに取得に必要な研修の要綱や、試験について発表があるかもしれません。「認定介護福祉士(仮)」は、介護の現場でリーダーシップを取って活躍する人材を想定し、実務をこなせるだけでなく、現場を統率できる力を持つ人材に与えられる資格です。現場の第一人者として、要介護者の支援のみならず部下の育成や経営にも積極的に携わることになります。既に10年近く、介護の現場で経験を積んでいるベテランを想定した認定資格です。

介護福祉士の受験日程や申込方法は?

介護福祉士の国家試験は、毎年1月の第4もしくは第5日曜日に行われています。試験には筆記試験と実技試験があり、1月に行われるのは筆記試験、筆記試験を合格した人のみ3月上旬の日曜日にある実技試験を受験することができます。

※過去5年間の介護福祉士試験日程は以下の通りです。

年度 筆記試験 実技試験
2012(平成24)年 1月29日(日) 3月4日(日)
2013(平成25)年 1月27日(日) 3月3日(日)
2014(平成26)年 1月26日(日) 3月2日(日)
2015(平成27)年 1月25日(日) 3月1日(日)
2016(平成28)年 1月24日(日) 3月1日(日)

介護士試験への申し込みは「公益社団法人 社会福祉振興・試験センター」のサイトから行います。

サイトにある「受験の手引き」の送付請求手続きをし、宅配便にて送られてきた手引きに沿って申込書による手続きを行います。

サイトから申し込みを受け付けていますが、はがきによる請求も可能です。

詳しくは「公益社団法人 社会福祉振興・試験センター」のサイトをご確認ください。

なお「受験の手引き」は1人1部のみ発行可能です。紛失しないよう注意が必要となります。

受験申込書の受付期間は、毎年8月初旬~9月初旬の1か月程度です。この期間までに受験の手引きの請求~申込までを済ませることになります。

介護福祉士の受験手数料は13,140円。

介護福祉士の筆記試験は1問1点、125点満点の配点です。

「総得点が全問題の約60%以上」「試験対象の11科目すべてで得点があること」の両方を満たせば合格となります。

筆記試験の合格発表は、試験約2~3週間後、2月の半ばごろまでに発表および2月中旬から下旬にかけて実技試験の概要送付、実技試験は3月の最終水曜日に発表されます。

合格率は55~60%と、受験者の約半数以上が合格しています。

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